憧憬の国

 

 少し顎を引いて振り返った飛鳥が、白とピンクの2色に彩られた指先をマゼンタの口元にあてる。じっと僕を捉えたまま離さない視線は、熱を帯びてきた。

 そこは夢の国。あの日、甘い香りの芳しく、牡丹色の水玉模様に包まれたかのような、彼女の全ての、虜になった。

 

 まだ真夏の暑さが残る、2016年の9月初旬。僕は地元から夜行バスに乗り、東京に来ていた。好きな人に会うためだ。

 僕の好きな人は、この夏18歳になった。一目で誰もが目を奪われるような美しさを持つ彼女は、東京の女子校に通う高校生で、本が好きな人だ。休日もあまり出掛けることはないらしい。らしい、というのは、僕は彼女のことが好きなだけで、彼氏でも、仲の良い友達というわけでもないからである。飛鳥は休みなく働く実業家の父を持ち、高校の部活には所属せずに、授業の無い日には父に付いて、国内外に行っていた。

 

 ちょうど1年半ほど前、卒業を控えた中学生だった彼女は、僕の地元に来ていた。その時はまだ父の仕事までには同行せず、行き帰りと宿だけを共にして、彼女は旅を楽しんでいたらしい。僕の地元で、彼女はショートケーキを食べていた。それが僕が飛鳥に出会った日だった。

 少し早い母の日のプレゼントのつもりでケーキを買いに、何度か来たことのある店に足を運ぶと、テラスの席に座って、運ばれてきたショートケーキを少しだけ嬉しそうに見る女性がいた。女性というにはまだ若い気もしたが、僕もまだ18であったし、彼女は深い光沢を放つ、黒のライダースジャケットを着ていた。テーブルの下からデニムが見えていて、スニーカーは主張の強い複雑な形と色をしていた。その街では見慣れない服装であった。しかし、整えられた前髪と、輪郭に沿うように垂らされた髪から覗く顔はとても小さく、美しい高低を描く目元や鼻とは反対に、目尻や頬にはまだあどけなさが感じられた。お皿に乗ったケーキがとても大きく見えた。そんな女性が、早春の柔らかな日差しに照らされて、遠慮がちに「いただきます」としたように見えた。

 天界の衣を脱いで降(くだ)ってきた天使が、現代の人の中に紛れ込もうとしているようだった。

 「いらっしゃいませ。」

 店内から声がしなければ、僕はずっと彼女のことを見つめていたと思う。ふと顔を見上げた彼女と目線が合ったが、努めてすぐに逸らすようにした。セイロンティーとりんごのタルトを頼み、大好きなその店のチョコレートを2つ買って、彼女の向かい側の席に向かった。チョコレートを見せるように持ちながら、生涯で一番の勇気を出し、彼女に声をかけた。

 「ここ、座ってもいいですか。」

 無論、そう聞くと彼女は困惑した表情を浮かべた。今でももう少し良い方法があったように思うが、その時の僕にはそれが精一杯だった。

 「1人がいいです。ごめんなさい。」

 あっけなく断られてしまった僕は、恥ずかしくなってケーキを今から持ち帰りに変えてもらおうかと思ったが、それを彼女に見られるのさえ恥ずかしく、腑抜けた足取りで、離れた席に座った。それからもう一度、チョコレートの1つだけを彼女にあげに、席を立った。

 「ここのチョコレートが好きなんです。良かったら。」

 そう言ってチョコレートを持った手を伸ばすと、今度は受け取ってくれた。

 「東京から来たんです。」

 彼女が座る席から声がしたのは、僕がタルトを食べ終わろうかという頃だった。

 「やっぱりそうでしたか。この辺では見かけない人やと。」

 「多分また来ます。」

 「けっこう良いところですよ。」

 「その時で良かったら、向かい合わせで座りましょう。だとしても短い時間だし、来ないかもしれませんが。それで良ければ。」

 そうして、僕は飛鳥とメールで話し、何度か会うようになった。

  飛鳥はいつも僕に連絡をくれた。こちらに来るときは時間を見つけて、1時間ぐらい、会って話をしてくれる。僕から東京に行ったこともあった。そういう形で、年に1,2回会うのが、僕らの関係である。僕のような男にとってはとても高いところで咲いている花のような女性だが、あれからずっと、僕は彼女に想いを伝え続けている。しかし相変わらず僕は彼女の彼氏ではなく、かといってはっきりと振られたわけでもない。そういう男が何人もいるのかと考えたこともあったが、話を聴いているととてもそうは思えないし、聞いてみても答えてはくれないだろう。いつの間にか飛鳥は高校3年生になり、僕は大学生になった。

 出会ってから3回目の飛鳥の誕生日が近づいていた、今年の初夏。僕はメールで飛鳥をディズニーランドに誘った。それまで1日を共に過ごしたことはなく勇気がいったが、いつもとは違う、全く非日常的な場所で、会ってみたかったのだ。しかしあまり飛鳥の好むような場所ではないかもしれないと思った。だから駄目だった時のことも考えて誘ったのだが、思いのほか、彼女も行きたいと言ってくれた。

 飛鳥は中学生の頃に友達と5人くらいで行ったことがあるそうだった。僕は6歳の夏に家族で来たことがあった。だからお互い「国」のほうには行ったことがあったが、なぜだかどうしても「国」のほうから良い予感を感じ取った僕の強い希望で、行き先は「海」ではなく「国」となった。

 

 

 まだ午前9時前だというのに、容赦ない日差しが照りつける。ひと夏の暑さを吸収してきたレンガ色の地面からも熱が立ち昇り、立っているだけでも汗を掻くような暑さだ。駅前で待ち合わせをしているであろう制服姿の女の子たちも、首元の汗を拭きとり、日焼け止めを入念に塗り直している。それを見て自分が日焼け止めを忘れてしまったことに気づいた。長時間屋外にいることの少ない夏を過ごして、すっかり習慣が無くなってしまっていた。まあ大丈夫だろうと思いながら空を仰ぐと、雲一つない快晴である。日焼けの心配よりも、今日が素晴らしい日になることを予感させる空だと思うことにした。

 不意に首筋が冷たくなった。

 一つしかない理由に顔を綻ばせながらも、飛鳥がそんなことをしてくれるだろうかと半信半疑で振り返る。

 「あっついね。」

 飛鳥は暑さに勘弁してくれという顔をしながらも、目や口は柔らかく笑っている。左手には半分凍ったクリスタルガイザーを持っていた。

 「ここ何日かでも一番だね。」

 少し顔をしかめながら、僕も歯を見せて笑っている気がする。今日の飛鳥は少しいつもと違う気がした。

 目線以外に目を向けたとき、思わず息を吞んだ。

 「可愛い。」

 囁いたような言葉になってしまった。

 舞台衣装を思わせるピンク色のトップスには細かな光沢が散りばめられていて、肩周りが協調されたパフスリーブになっている。トップスの裾がしまわれた黒いスカートはショート丈で、それ自体が久しぶりに見たものだったが、白のレースカーテンのようなパイピングがされたいる。ショート丈の足からやや大胆めに露出された脚の下には、ソールに水玉模様があしらわれたヒールサンダルを履いている。

 そして、いつもはそのまま降ろされている長い髪は頭の上で二つの丸まりとなっていて、まさにミニーマウスの耳のようだ。

 言葉を失ってしばらく見とれていると、飛鳥が半袖から白い肌の出ている腕を絡めてきた。

 いつもとの距離感の違いに内心驚いていたが、その日の僕は、まるでずっと前からそうだったかのように状況を受け入れることができた。

  結局、その日は歩いて移動する時やアトラクションに並んでいる間ずっと、腕を組んだり手を繋いだりしていた。飛鳥の小さな手は、時折少し熱くなったり縮こまるように強く握られたりして、その度に僕は自分が飛鳥の手に触れていることを感じ、それを不思議に思った。

 

 ゲートを通って入園すると、想像よりかなり多くの人で溢れている。暑さに拍車がかかりそうだ。

 正式な開園まではまだ時間があるが、少し先に進んだところに人だかりができている。首を伸ばしてみてみると、赤い水玉模様のリボンがひょこっと出ていた。

 「あれミニーじゃない?」

 飛鳥に指で示すと、僕らは小走りで駆け寄った。

 すると人だかりの中心に、短い時間で様々なポーズをしながら、写真撮影に応じているミニーマウスがいた。

 「ほんとだミニーだ!」

 近づき、姿を見た飛鳥が、意外なほど嬉しそうな歓声を上げた。目を輝かせていた。

 人だかりの後ろで順番を待っていると、グリーティングの順番が回ってきた。僕はカメラを手に持ち、二人と景色がバランス良く映る頃合いを探す。

 飛鳥が人だかりから前に出ると、周りにいたいくつかの女の子のグループから、歓声があがった。自分を指さして驚いたような少し困惑したような表情をした飛鳥が、ミニーマウスの肩に寄り添い、ミニーマウスに向けて、僕の持つカメラを指さす。人だかりの視線が一度僕に集まる。恥ずかしくない服装をしてきたつもりだが、視線を感じるなかで、僕は飛鳥の何に見えているだろうかと心配になる。カメラで自分の顔を隠すようにして写真を撮った。

  ミニーに寄り添うように身体を横にして、腰を少しだけ曲げたポーズが本当に可愛いかった。今日の服装もより映えていた。

 

 

 開場になると、僕らは小走りでゲートから一番奥まった場所にあるエリア、「クリッターカントリー」を目指して急いだ。シンデレラ城の広場を左奥に向かって通り過ぎ、カウボーイが馬に乗って登場しそうなエリアを行く。右手にはパークマップを広げて持ち、左手で飛鳥の手を握っていた。まっすぐに進むと、目的地である水辺のエリアが見えてきた。岸に沿ってさらに奥えと進み、行列が予想されるアトラクションの一つである、「スプラッシュマウンテン」に並んだ。

 早く並んだ甲斐もあって、次の回で乗れるだろうというところまで、1時間ほどで来ることができた。

 水がかかっても気持ちいいぐらいだろうなどと言っていたが、僕は本当は少し緊張していた。なにしろ遊園地自体がかなり久しぶりで、特に急流すべりの類いはあまり得意ではないのだ。最初にアトラクションに行こうと言う飛鳥に引っ張られ、言い出せないまま来てしまった。 

 「外から見た感じだと、けっこうくだってたよね。」

 アトラクションに乗って進み始めてからようやく、横に乗る飛鳥に聞いてみる。すると意外な返答が返ってきた。

 「え、苦手だったの?私もあんまり得意じゃないけど、としひろくん普通に好きそうだったから。もう乗っちゃったよ。」

 「飛鳥さんも苦手だったの。えー、なんだ。この際一緒に死のう。」

 「なんでよ。死なないよ。」

 結局、僕らは左手と右手でぎゅっと掴み合って最後の急流をやり過ごした。

 ディスプレイに飾られた記念写真で自分たちの顔を見ると、飛鳥は両手を挙げて叫んでいるように見えたが、僕は顔面蒼白で縮こまっていた。

 「無理するから。」

 飛鳥が僕のほうを向きながら写真を指差し、小馬鹿にしたように笑う。その瞬間に小さな女の子と男の子に戻ったかのように、高揚感と安心感を一緒に感じた。

  クリッターカントリーを後にし、先ほど通ってきた「ウエスタンランド」に足を運んだ。

 「スリル系のはちょっとやめとく?」

 首を少し傾けて、こちらを心配するように飛鳥は聞いてくれる。

 「いや、急流すべりが苦手だっただけで、ジェットコースターは大丈夫だよ!」

 「ほんとに?そんな人いる?」

 飛鳥は信じられないというふうに笑っていたが、ジェットコースターは大丈夫だというのは本当である。理由は自分でも分からないが、昔からそうだ。

 そういう訳で、僕は懲りずに「ビッグサンダーマウンテン」のためにファストパスを2枚買った。しかしファストパスでも待ち時間が発生しているぐらいだったので、お昼時に乗ることにし、「シューティングギャラリー」に入った。

 「子供向けかと思いきや、けっこうおっきいね。」

 「ね。ちゃんとしてる。」

 1mぐらいありそうなモデル銃を台に置き、高さを調節する。左手を伸ばして添えてみると、今日は腕を伸ばしても震えがなかった。距離が短いこともあり、僕でも何度か綺麗に的に当てることができた。

 「良い感じだね!できるかな~」

 飛鳥が持つと尚更大きく見えたが、飛鳥は器用に使いこなし、ダイナー風の部屋の中に所々設けられた的に向かって次々と弾を当てる。

 「これけっこう楽しいかも。」

 「上手いね!これあれだね、キャラメルとかポッキーにして欲しいね。」

 「それは屋台の射的ですね。」

 お菓子の名前を口にすると、まだお昼を食べてないことを思い出した。

 「これ出たらやっぱり先にお昼にしない?」

 乱れ撃ちといったふうに勢いで撃ち続ける飛鳥に声をかける。飛鳥は前を向いたまま何か返事をし、銃を置いてこちらを向いた。

 「私もお腹すいた。」

 飛鳥がそう言っているのを見たのは初めてのはずだったが、ずっと前から何度も聞いたことのある言葉のような気がした。

 その時、真夏の汗ばむような空気が一瞬和らいだ。少し冷たさをも感じる風が、僕の背中側から吹き抜けていった気がした。

  「ペコスビルカフェ」という店でポークサンドとチュロス、ジュースを買って食べた。暑いからアイスでも食べようということになったのだが、同じエリアの中でアイスを売っている店はなく、広場のほうまで少し歩くことにして店を出た。

 しかし店を出ると正面に、先ほどまではなかったはずのシャーベットのワゴンがあった。

 オレンジシャーベットとレモンシャーベットを買い、はちみつ樽のような形をした容器に入ったシャーベットをそれぞれ持ってベンチに座った。

 「こんなに暑い日に食べるアイスは最高ですね。」

 オレンジ風味の爽やかな冷たさが口の中に広がる。口が綻んでいるのが分かる。

 「最高ですね。」

 隣に座っている飛鳥も、美味しそうに食べている。そんな飛鳥を見て、いつもは頼めないことを頼んでみようと思った。

 「飛鳥さん、レモンのちょっとください」

 「いいよー」

 飛鳥がレモンシャーベットの入った容器を僕の手前に寄せる。

 「そうじゃなくて、あーんして欲しい」

 飛鳥は怪訝な表情をつくったあと、大きな声で笑った。

 「いいよ。してあげる。」

 レモンシャーベットはオレンジのよりも少し酸味があった。

 僕がスプーンに少しシャーベットをすくうと、飛鳥は斜め上を見上げるような向きになって口に入れた。

 「うーん。やっぱりお母さんのほうが上手だったかな。」

 「え、どういうこと?」

 「それはひみつ。」

 人指し指を口の前で立て、飛鳥は子供に秘密をつくるようにそう言った。

 

 「ビックサンダーマウンテン」に乗るため、ファストパスのエリアで待っていたはずなのである。飛鳥と一緒に。しかしほんの少し僕が降りてくるコースターを眺めていた間に、飛鳥がいなくなってしまった。電話をしても繋がらず、暫く待っていても帰ってこず、途方に暮れていた。

 後方に飛鳥がいないか目を配っていると、大きくて弾力のある手のような感触が、ポン、ポンと左肩を叩いた。

 振り返るとそこには確かに、ミッキーマウスがいた。

 ミッキーマウスは僕に手招きをしていた。「こっちに来て」と言っているようだった。彼が差し出した右手を掴み、足早に先を行く彼に導かれるまま、僕はパークを駆けた。不思議と周りは一切気にならず、僕は彼に付いていかなくてはならない気がした。

 ポップなデザインが目立つ、まさに絵本の中の世界にいるかのようなエリアに入った。

 少し進んだところで、立ち止まったミッキーマウスが、腕を広げて方向を指したように見えた。その先には、ピンク色に彩られた建物があり、「ミニーの家」と書いてあった。なぜか僕は、そこに飛鳥がいるといことが確信めいて分かった。

 ゆっくりと、「ミニーの家」の入り口に向かって歩いていく。ちょうど僕が入り口に着く頃、飛鳥が出てくると感じた。

 家の玄関にあたるところで足を止めると、中から飛鳥が出てきた。

 笑顔で、ミニーマウスを伴って。

 ミニーと腕を組んだ飛鳥は、本当に可愛く笑っていた。

 夢の国は、全てのこどものためにあるのだ。女の子は、幸せそうに笑っていた。

 ミニーと共に、出てきたばかりの家に向き直る。ミニーと顔を近づけ、飛鳥は何かを耳打ちされたようだった。

 少し顎を引いて振り返った飛鳥が、白とピンクの2色に彩られた指先をマゼンタの口元にあてる。じっと僕を捉えたまま離さない視線は熱を帯びてきた。

 赤いリボンが飛鳥の頭の上で揺れる。飛鳥とミニーはそれぞれの赤いリボンに手をあてた笑った。ミニーから差し出された飛鳥の顔ほどあるキャンディーを受け取り、飛鳥はまた僕を見つめた。

 いつの間にか、僕の胸元にも蝶ネクタイが結ばれ、頭には飛鳥の服と同じ、白いドットのシルクハットが被っていた。

 初恋を知った男の子のように、僕は顔をあからめる。

 心に浮かんだ言葉を、素直に口にした。

 「ずっと、一緒ですよ。」

 

 2人分のコーヒーを淹れてテーブルまで運ぶ。

 読んでいた文庫本を閉じた飛鳥が、礼を言って受け取る。少しだけ間を空けて、僕は飛鳥の右隣に座る。

 「何の本読んでるの?」

 まだ熱いコーヒーを一口飲んでから、飛鳥に聞いた。飛鳥はカップの取っ手に手を添えたまま、少し間を置く。

 「うーん、今のはまだ秘密。読み終わったら言うかも。でも言わないかも。」

 そう言って飛鳥はコーヒーを口元に運ぶ。

 「まだ熱いよ。ちょっとやけどするかも。」

 「じゃあ先にケーキからいただこうかな。」

 僕らの前には、一つずつ、イチゴのショートケーキが並んでいた。旬の苺がふんだんに使われた贅沢なショートケーキだ。

 暫く二人とも静かにコーヒーとケーキを楽しんでいると、フォークを置いた飛鳥が、何気なく口を開いた。

 「若い頃、10代の頃とかに、こんなことしたかったなって、思ったことってある?」

 「若い頃にしそびれたことってこと?」

 「うん。こういうこと憧れてたけど、できなかったなー、みたいな。」

 飛鳥から昔のことを聞かれるのは珍しかった。

 正直に言ってしまえば、憧れていたことは多くあったかもしれない。そのうちの幾つかは、若かさがないとあまり楽しめないかもしれない。でも僕は、そのことを思って後悔したことはなかった。僕にとってそれよりももっと特別な経験や幸せを得るできたという確信があった。

 「憧れたことはあったよ。いろいろ。若い時じゃないと出来なかったこともあったか   もしれない。でも僕は、自分の青春そのものである女の子の、誰よりも輝いている姿 を、本当に眩いばかりの姿を、この目でみることができた。もちろん今も。それは他の何にも決して代えられない、僕にとって本当に夢の景色だったと思うよ。だから、できなかったというより、選んでやらなかったこと、かな。あったとしても。」

 「嬉しいこと言ってくれますね。」

 「あすだってそうでしょ?アイドルとして芸能人としてできたこと、何かに代えたいとは思わないでしょ。」

 そこまで言ってしまったところで、飛鳥が少し笑いを堪えるような表情をしていることに気づいた。僕と飛鳥の会話は、こんなことがよく起こってしまう。これは昔からだ。僕は言葉を止めて、飛鳥と同じような顔をする。機を得た飛鳥が、笑顔で言った。

 「私もそう思ってるよ。楽しかったし、信じてた。でもね。」

 飛鳥が静かな口調を崩さないように、でも笑いを堪えられないという様子になる。

 「この流れで大変言いづらいんだけど、今度、やり残したことを一つ、一緒にやりませんか。」

 そう言って飛鳥が見せたのは、ディズニーのチケットだった。

 僕は思わず顔がほころぶ。とても嬉しかった。

 「ミニーちゃんだね。」

 拳を頭の上に乗せてポーズをとってみる。すると飛鳥は外国人の売り込みを断るかのように、大きめに断るポーズをした。

 「あれは撮影だよ。一日中も形は維持できないし、もちろんアトラクションだったり濡れたりも駄目だし。」

 飛鳥からそれを聞いて、そうか、と思う。

 あの時の飛鳥も本当に特別であったことを、改めて思った。

 「でもあの時のあす、ほんとに可愛いかったよ。叶うならまた見たい。」

 呟くような声に、万感の思いを込めて言ってみる。

 「ありがとう。でも昔の自分には勝てないよ。」

 コーヒーが半分くらい残るカップを眺めるようにして、飛鳥が言った。飛鳥の頭の中で、昔の映像が流れているのだろう。

 「そうかな。今のあすなら今度はドレスが似合うと思うけど。」

 是非深い緑色のを着て欲しいが、水玉模様が入っているのでもいいかもしれない。それなら、黒か赤だろうか。

 「ドレスなんてもっと着ていけないよ。」

 自嘲気味に言いながらも、目は少し笑ってくれた気がする。そうなのだ。たとえ幾つになろうが、男は深く愛する女性のどこかに、女の子らしい瞬間を探してやまないのだ。

 最後の一口を口に運んだ飛鳥の頭に、丸い耳が見えた気がした。

 

 

 

 

 

あすが表紙だった、sweet3月号からでした。最初にあの表紙を見たときから、こういうイメージにしようとすぐに浮かんだんだけど、こうして文章にしようとすると、意外に時間がかかってしまいました。やっぱりあの撮影の雰囲気は、なかなか他の舞台では表せませんね。それだけ特別なものだったということだと思います。

初めて出会ったときの描写での髪型や、大きなキャンディーを使って、CUTiEの初登場初表紙だった時のイメージを少しだけ入れてみました。

やっぱりあの時は生まれ変わったぐらいのターニングポイントだったと思うし、特に今回の表紙は、あの時からずっと繋がっていることだと思います。最初に今回の表紙を見たときから、どことなくCUTiEのときみたいだとも思いました。展開はめちゃくちゃになってしまいましたが、どうしても入れたかったのです。

最後のコーヒーとケーキのシーンの二人は、それまでの二人とは別人です。こっちの二人のほうが、事実には沿ってるかな。

 sweetの表紙、本当におめでとう。そしてありがとう。

またいつか、見られますように。

 

本当の一人ぼっち

 

 

このまま、アイドルを一人の女性として好きなまま、社会人になっていいのか。

 

普通に働いて、普通に彼女を作って、普通に結婚して。普通に父親になって。

あくまで「普通」の範囲から漏れない中で、

好きなことをやって、頑張って。

それが一番、周りの皆を幸せにできることなんじゃないか。

僕のやっていることは間違ってるんじゃないか。自分の幸せが全てかのようで、自分はなんとおめでたい。

 

そんな悩みに対して、僕の中ではもう、ずっと前から、考えて考えて、無駄な時間だと思うくらい考えて、それでなんとか、答えを持つようになってきたことなんです。

 

これでいいのか。周りの人に心配させてる、迷惑かけてる、傷つけてるって。

 

でも同じくらい、僕も心配して、僕なりに苦労して、沢山傷ついてきたことなんです。

 

なのに、今更になって、

 

「非常識やと言ってるんや」

「おかしなったんちゃうか」

「中学から私立に入れたのに、まあ大したことない就職やわ」

「乃木坂の"なんか"、全部キャンセルや」

って。

 

高校生の頃はそんなこと言われなかった。

でも今は違う。

今になって、まるで新しい問題が浮上したかのように言う。

 

それって結局、今まで本気にしてなかったということ。

高3のとき、20歳の誕生日祝いのとき、

僕が少し泣きながら話したことも、

酒を飲みながら話し半分で聞いていただけだったということ。 

 

ふざけるな。

 

どんな気持ちで過ごしてきて、どうしたいのか。

どれだけ考えて話したか。

 

理解なんか全くされていなかった。

 

出来の悪い僕に力をくれるのが、飛鳥さんなんです。

ただの趣味じゃない、

本気で好きなんだって、

言っただろおおおおおおおおおおおおおおお

 

その時は適当に聞いておいて、

まあ大丈夫だろう。いつか大人になってくれるよ。

結果が出なかったらその時言ってやろう。

 

そんな程度に思われていたんだと思う。

 

確かに、かけてもらったお金、昔はもらった愛情、

それらに比べれば、

僕は結果を出せなかったし、孫の顔だって見せられないかもしれない。

 

でも、それでも、頑張れって、駄目だったら帰ってこいって、

言ってくれるのが、親じゃないんですか。

ごめん、励ましてくれた言葉もありましたね。

でも、

あなたが何気なく言ったかもしれない言葉たちが、僕は忘れられないんですよ。

それだけで、他の全部、うわべだけに聴こえる。

 

頑張れば、できるだけ周りの人に納得してもらいながら、

自分の進みたい道を進んでいけるはず。

そう思っていた頃もありました。

 

僕が間違っていました。

もう無理です。

 

誰にも話しません。

僕は本当に大切に思っていた人、思ってくれていると感じていた人に、本気で話したんです。

でも違いました。

もう今後、あなたたちから何と言われようが、適当に流します。

違うと思っても頷きます。

うわべだけ、健気で良い、子どもになります。

 

沢山、楽しかった頃の思い出を抱えて。

 

 

昔の話ばかりするようになったら、その人は終わりだ。

 

そんなことを聴きました。

 

それなら、僕はもう、終わっているのかもしれません。

 

昔の僕がいかに綺麗で透明に近かったか、

最近、よく分かるようになりました。

 

口先では分かったようなかことを言っていても、

心の底では、いつも何かを信じていました。

 

何かを諦めることが増えて、諦めることに抵抗を感じなくなって、

つまらない人間になってしまったと思います

 

本当は違うと思っているはずのものを、言い訳して受け入れてしまう、

子どもの頃絶対なりたくなかった、

くだらない人間に。

 

これが大人になることだとかそれも成長だと言うのは、

あまりにも都合が良すぎます。

 

あるいは、昔は綺麗だったのではなく、本来のくだらない人間性が表現してきただけ、

とも言えるかもしれません。

 

でも本当にそうだと決めてしまったら、本当にもう終わりを迎えてしまう気がします。

 

 

あすとは違った方向から来たかもしれませんが、

僕も「ハッピーエンドが読めない」時を迎えているのかもしれません。

 

綺麗な気持ちや美しい出来事を、

綺麗事だと思ってしまう自分を、

受け入れてしまっています。

 

今日みたいなこと、

あすに話したいなんて、

本当は一つも思っていないのに、

止まりません。

 

「僕のこと、分かる?」

「ブログ、分かる?」

なんて聞いて、本当にごめんなさい。

 

今日のこのブログも、

長々と、つまらない話をして、ごめんなさい。

 

こういう話をするのは、本当に今日で最後にします。

 

 本当は、そんなことが言いたかったんじゃなかったんです。

 

後半に言った、

「僕にとって8年目の今年、今までで一番幸せな年にします。」

これは今の、心からの気持ちです。

 

 

周りがどうだとか、自分の悩みやすい性格とか全部、もう気にしません。

 

自分が一番大切にしたいこと、それだけを絶対に守る。

その先に本当の成長がある気がします。

 

その時、もしあすが一緒に居てくれたら。

それが僕の一番の幸せです。

 

大好きです。

 

 

 

避難所、小屋

SHEL´TTER #49 の感想です。

 

今回は服のショッピングデート、みたいな感じです。

 

結局バラバラに書くような内容になってしまって、

感想としては読みにくくなってしまったかもしれませんが、

 

普通に書くよりも伝えやすい気のすることもあったので、

今後もこの形にするかも、しれません。

 

表紙をめくって、見開きのカットからです。

 

 

(p003,011)

 

 淡い紫のジャケットを着た飛鳥が、目線だけで鋭くこちらを見上げる。音楽が無くとも踊りだしてしまいそうだ。

 偶然入った店で、特に理由の無いかのように手に取ったそれを、飛鳥は軽やかに着こなす。振り上げた腕ぐりから、白い肌が覗いていた。

 「軽いね。全然野暮ったくない。」

 自分なら避けてしまう色と形の服だが、飛鳥が着ているのを見ると、自分にも似合うような気がしてきてしまう。

 「ね。軽いよこれ、着てみても。」

 飛鳥はそう言いながら、姿勢を崩し、膝で体を浮かせるような格好をする。

 違った意味で伝わってしまった。もちろん服のことも含めて言ったが、それだけではない。むしろ、飛鳥の着こなしの軽さを誉めたかったのだ。次の言葉を探すのにも時間がかかってしまった。

 そうして一瞬、後悔をしていると、飛鳥が左腕を下げ、ジャケットがはだけたようになった。華奢な肩や細い腰が見える。単純な若さだけでない、骨格の美しさが見てとれる。

 「綺麗だね。肌が綺麗だから尚更に。」

 「ちょっと出し過ぎとかじゃない?大丈夫?」

 「全然大丈夫だと思うよ。上からそのジャケット着るんだよね?それで中もキッチリしたのだったら、春にしては少し重くなっちゃうような。」

 「そうだよね。うんうん。でもこのジャケットはちょっと違うかな。」

 飛鳥はすぐに他の服を手に取り、試着室に向かった。ジャケットを渡され、飛鳥がカーテンを閉める前に、デニムだけの姿を見て、やはり綺麗だと思った。

 「やっぱりデニム、いいね。あすが着たらデニムでも凄く綺麗。」

 「ありがとう。でも次は、デニムじゃないなぁ。笑」

 飛鳥が少しだけ照れたような、何かを期待する子どもに困るような色を強くして、笑った。伝わった、ような気がする。

 「そっか。笑 じゃあ待ってるね。」

 

(p010,表紙)

 

 カーテンで仕切られた向かいで着替えを待っていると、飛鳥がカーテンにくるまれるようにして、着替えた上半身だけを見せてくれた。

 「上はこんな感じ、です。笑 ボトムス、ちょっと時間かかりそう。」

 「ありがとう。こっちから見るとね、今のあす、めっちゃ可愛いよ。アイスのコーンに入ってるみたい。」

 「んー、そのイメージじゃちょっと可愛いすぎるかな。もうちょっと面白くして?笑」

 飛鳥はまたカーテンを閉めてしまった。

 もうちょっと面白く、か。

 暫く考えてできたイメージは、飛鳥が大きな写真に巻かれている様子だった。晴れた日の郊外の空き地に、黄色い立て看板があって、英語で字が書かれている。そんな可愛いさとは無縁な風景に、飛鳥が巻かれている。ポーズは可愛いまま。髪型は変えてみよう。ロックバンドのボーカルみたいに、主張を激しく。なかなか良いイメージができた。こんな飛鳥も良いな。

 「お待たせ。どうかな?」

 先ほどのジャケットの色に近いような、淡い紫のトップスに、ラベンダー色と言ったほうが良いような、より淡い色のジャケットを、やや崩して着ていた。

 「全体で見ると、色合いは女の子らしいけど、形は意外と男っぽいかな。特にジャケットが。」

 飛鳥は僕の言葉に小さく頷くと、鏡越しに、見覚えのある表情をした。

 どこかを見つめながらも、一点を強くではなく、様子を伺うように見る目線。ほんの少しだけ開いた唇。この飛鳥の表情を言葉にするのに「アンニュイな」という言葉がよく用いられる。それ自体に多くの意味や用途があるように、この飛鳥の表情も、端的に表現することのできない、とらえどころの無い表情だ。でもだからこそ、モデルとして被写体になるとき、特にこの表情に近いとき、飛鳥自身の主張や存在感が、服とのバランスに置いて、絶妙になっているように思う。アイドルとしてであっても、はっきりと意志が感じられないからこそ、探しに行くと引き込まれるような魅力を生む。飛鳥が、カメラに向く顔の角度や口や頬の力の抜き入れといった、本当に微妙な違いまで意識してそうしているのか、撮影者が切り取った結果そうなっているのか、僕には分からないが、印象深い表情の一つだ。

 

(p004,005)

 

 隣に少し雰囲気の違った店が並んでいた。同じ系列の店のはずだが、メンズのような雰囲気だ。

 「ここなんか、好きなんじゃない?」

 「うん、僕も安心して着られる色合いだ。」

 「やっばりさっきのところは好きじゃなかった?笑」

 「いや、あすには着て欲しいと思うんだけどね。」

 「とりあえず着てみたら、意外としっくりくるようになる、ナルモンヤデ。」

 「それもそうやな。ってなんで関西弁。」

 「なんか私より、とっとのほうが言いそうなことだったから。笑」

 「合ってるよ。嬉しいなぁ。」

 飛鳥は昔から、僕の言い回しをよく覚えてくれていて、時々、それを真似する。自然に覚えたのかもしれないが。どっちにしても、僕はそんな気がするとき、凄く嬉しい。

 その店で飛鳥がまず着たのは、首回りが四角く空いた黄色のオーバーチェックのような柄のシャツ、白無地のデニムに、蛍光黄色の靴を合わせていた。一見すると80年代頃の男性のファッションのような印象も受けるが、チュニックのシルエットやベルトのデザインなどで大きく異なっている。

 「女の人は黄色のチェックとホワイトデニムを、そんな風に着られるんだね。」

 「ちゃんと可愛くなってるでしょ。」

 イスにもたれてポーズをとってくれた飛鳥は、鋭さが失われていないカジュアルさを身にまとっていた。

 

 また飛鳥は試着室に入っていってしまった。もっとも、今度は僕のリクエストなのだが。

 リクエストしたのは、ベージュのジャケットとブラウンのボトムスである。ボトムスのほうはサイズが女性じゃなければ僕が着たいぐらいで、飛鳥が着るとどうなるのか、見てみたかった。

 楽しみな期待はあったが、予想を超えて、良く似合っていた。

 「あす、良いよ。凄く似合ってる。」

 「ほんとに?全部アースカラーって、あんまりしたこと無いんだよね。」

 「全部なのも良いよ。」

 体格よりやや大きめのジャケットであったが、ジャケットの着丈より下の足の長さは余るほどにあり、その長い足元が全体を引き締めていた。

 「似合ってるなら嬉しいけど、ちょっと今の私の好みとは違うかな。今は強めの色に慣れてて。」

 「そうだよね。もちろん僕もそっちのあすも大好きだし、とりあえず一回みれて良かったっていうところかな。」

 「また気分が変わってきたらこういうのもしてみるね。」

 

(p009,012)

 

 「ていうことで、つなぎっぽいセットアップで、濃い紫のを着てみました!」

 またまた着替えた飛鳥は、例えばブルーノ・マーズとか、ひょっとしたらマイケル・ジャクソンかというような雰囲気の服装をしていた。しかしよく見ると、女性的なアクセントも加えられている。

 「凄いね!僕の中ではこの紫は『グレイルの紫』なんだけど、上下だとまた違うね。」

 「あー、あったね。色だけだと、同じような色のトップスも持ってるよ。」

 「うんうん、あれ可愛い。あ!今のもいい!」

 飛鳥が、掛けていた紫のサングラスを、斜めに外そうとしたのである。まさに男性歌手がパフォーマンスで魅せるような、無言で口説くかのような視線があった。

 「カッコいいねあす。なんかね、きゃーってなる。」

 「こうやって服を着てると、いつもより色んなことができる気がするな。」

 「本当に別人感があるよ。もう一個見たいな。」

 

 赤紫と黒のバイカラーのコートをまとい、黒のサングラスをかけた姿のなかで、綺麗な肌や唇がより際立つ。サングラスの縁から、視線が覗いた。

 「どう?笑」

 「あぁごめんごめん。笑」

 無言で見てしまっていたことに気づいて恥ずかしくなった。

 「良いですよ。後ろ姿も良いね。」

 「ね。後ろは黒が多めで。」

 

 「さ、そろそろ最後かな。最後、どんなのがいい?」

 サングラスを外して自然になっていた飛鳥の目が、少し熱を帯びていたような気がした。

 

(p007,008)

 

 店員さんがセレクトしたオススメは、赤いレトロテイストのワンピースをメインにするか、デニムのレイヤードを重ねるスタイルかだった。僕はデニムのほうをリクエストした。デニムをレイヤードするというのに面白さを感じたのもあったが、それより大きかったのは、今日の飛鳥を、赤いワンピースよりもデニムでみたい、という思いだった。惹き付けられるようにそちらを選んだ。

 腰に巻かれているものも含めて、デニムシャツばかりで4着はレイヤードされているだろうか。デニムのショートパンツと合わせ上下デニムになった飛鳥は、薄紫のジャケットを着たときより、もっと深く主張してくるような表情をしていた。それは今日見たどの姿よりも、お互いの体温を上昇させる熱さを持っていた。

 何がそうさせたのか、あるいは僕にそう見えたのか、本当のところは分からないかもしれない。一つ分かるのは、デニムであってもショートパンツであっても、大人の女性が持つ魅力を損なうことがないような、そしてそのこと自体がより魅力を強調させるような女性になったということ。

 壁にもたれかかってこちらを見る飛鳥に近づき、気がつくと目の前に飛鳥の顔があった。もう少し近づこうとしたとき、飛鳥がまた少女のように笑った。

 「おしまい。帰ろっ。」

 

 

デートの日

 

 待ち合わせより少し早く着いた。飛鳥から

 「お寝坊さんおはよう。今日は遅刻してないかな?」と字でメッセージが来たのに、

 「今日は10分前には着くよ!」と返した。

 「今日はえらいね。」

 「ヒルトンの24階です。」

 今日はヒルトンか。飛鳥が泊まるにはもう古い気もするが、前に僕が最新の設備にあくせくしていたからだろうか。相変わらず恥ずかしいような申し訳ないような気がするが、飛鳥の心遣いに僕は安心した。今日は親切なコンシェルジュの電源を強制的に落として、肝心なところで説明をぶちぎってしまうことは無さそうである。失礼なことをしてしまった彼に、心の中で詫びた。ロボットは無機物ではないのである。

 目を上げると、阪急のショーウインドウが可愛らしく彩られていた。2月も終わろうとする、イースターを控えた季節である。あと1時間もすればこの広場は、永遠の絆を誓う友達と遊びに行く、若者で溢れるだろう。

 「ショーウインドウが可愛いよ。」目線をしばらくそこに向けて、フアムを送った。

 「ほんとだ。可愛いね。」飛鳥からまた字でメッセージが来た。

 「私のグラス、会うまでのぞかないでね。」

 

 

 12月にベルホヤンスクで会った時、僕は戸惑っていた。

 真新しいホテルの部屋に入ると、飛鳥はもう出かける準備をしていた。

 「服はこのへんで新調したの?」と聞くと、

 「違うよ日本で買った」と飛鳥は笑った。

 「でもロシアの服みたい」と言って僕も笑った。

 仕事でロシアに来ていた飛鳥は、肘から先と胸元が柄入りのニット地になった少し深い緑色のブルゾンと、碧色のこちらも柄入りの細身のスカートに、やはり柄入りの明るい緑色のマフラーをしていた。

 世界の時間的距離が短くなって、人々は自分の出自や旅先の文化を好んで表現するようになった。上下の柄がセットであったのかと思うほど相性が良く、エスニックな模様にみえたが、そうではなかったようだ。柄入りの服は飛鳥がファッション誌の誌面を飾るようになってから、ずっと好きで着ている気がする。その日みたいなエスニックな柄は、特に飛鳥が好きなものだった。好きなものを着ている彼女は美しかった。

 「飛鳥らしい、素敵な服だね。どれも柄が入ってて難しそうだけど、似合ってる。

 「ありがとう。でも可愛いとは言ってくれないね。笑」素直に口にしたつもりが、もっと素直な気持ちが飛鳥から帰ってきた。

 「今日のは可愛い感じにしたくて選んだわけじゃないんでしょ?笑」

 「そうだけど、私は可愛いとも思って選んだんだけどな。」どうしてだろう。10代の頃のようなことを言うなと思った。

 「ごめん、すごく可愛いとも思うよ。特にマフラーとか。緑色も似合ってる。でも一番は柄の組み合わせがすごいなって。だからカッコいい。」

 「そっか。ありがとう。」

 そう言うと飛鳥は僕の近くに寄り、マフラーで2人の首をくるむようにした。僕の身体を強くハグして、数秒間そのままでいた。

 「いってきます。」

 廊下で見送った後ろ姿はいつもと変わりなかった。

 なにもかもずっと可愛いんだけどなぁ。

 飛鳥が帰ってきたら僕からハグをしてちゃんと伝えようと思ったが、飛鳥はそのままヨーロッパに行くことになってしまい、その機会はなかった。

 

 

 会って話すのはそれ以来である。

 飛鳥のグラスへのアクセスを許可されているはずなのに、結局見れないのはいつものことだが、のぞかないでと念を押されるのは珍しい。

 ヒルトンの入り口近くまでくると、細身ながらも体格の良さを伺わせるジャケットの着こなしをした男性がこちらに近づいてきた。

 「ヒルトン大阪の山本と申します。齋藤様のお連れ様でしょうか。」

 ついにロボットもここまで進歩したのかと思ったが、山本さんは本物の人であった。

 「お迎えの方が来てくださったよ。凄いね、このご時世に人がお迎えに来てくれるなんて。」

 飛鳥にフアムを送ると、

 「ありがとうございます。ヒルトン大阪は最新の設備と人による最高級のサービスの融合を目指しております。」と、山本さんは丁寧な口調で語った。

 山本さんの助けを借りてすんなりと部屋に入れたが、飛鳥の姿が見当たらなかった。

 「おはよう。まだ着替えてる?」

 広い部屋の中を見渡していると、後ろから飛鳥の声が聞こえた。

 「後ろ向かないで。グラスを外して。」

 言われた通りにグラスを外した。すると飛鳥の手が僕の眼を覆った。

 「おはよう。お寝坊さん。」

 僕が寝坊して待ち合わせに遅刻したことがあった。もう10年以上前だろうか。

 「遅くなってごめんね。モコモコの飛鳥ちゃん?」

 その時と同じ台詞にハテナをつけて言うと、飛鳥の手が離れた。

 「後ろ向いて。」

 後ろを振り向くと、笑顔で少し首をかしげた飛鳥が、手でマフラーを軽く持ち上げて、ポーズをとっていた。

 「可愛い?」

 「うん。可愛いよ。すごく可愛い。モコモコだ。笑」

 いつかと同じ台詞を口にする。

 「今度はマフラーが主役だね。」

 ベルホヤンスクのホテルで可愛いと言った、緑色のマフラーを着ていた。緑色のマフラー以外は、オフホワイトやグレーの服で揃えられていた。ボア生地のコートが柔らかそうである。少し大きめのコートが小顔を強調させる。飛鳥の髪もまとめられ、耳が出た若々しい印象になっていた。

 コートの襟が当たる距離に近づき、飛鳥抱き寄せた。手のひらにコートの柔らかい感触が伝わる。

 「中華街行きたいな。」 

 僕がそう言うと飛鳥は短く返事をした。

 

 10年以上前に飛鳥とデートしたその日、大阪の西成に新しく出来て間もなかった中華街に、二人で行ったのである。二人でゆっくり歩くことは叶わなかったが、一緒に食べた肉まんの味を覚えていた。その日も飛鳥は今日と同じ服を着ていたのである。あの時もボアのコートの柔らかい感触が、僕の肩に伝わっていた。本当に楽しそうにする飛鳥に、僕は何度も可愛いと言った。

 「改めて案内をお願いしますね。ヤンさん。」

 飛鳥が部屋の入り口のほうに向かってそう言うと、山本さんが歩いてきた。先ほどより細くなった印象である。

 「先ほどは失礼いましました。改めまして、ヤンと申します。出身は台湾です。お二人が1日楽しくお過ごしになれるよう、私どもでアテンドさせていただきます。」

 

 「今日は1日あげる。いこっ。」

 飛鳥に手を引かれて、僕は部屋を出た。

 

~なんちゃって解説~

 

メンズノンノ2 月号の連載、

すごく良くて、色々な想像が止まらなくなった結果、できた小話です。笑

「モード」のエスニックだけど新しい印象、

「デート」のアイボリーの少しクラシックな印象と、ボア生地。

そんなところが中心です。

「コレも気になる」のオレンジ色のマフラーもすごく可愛いと思ったけど、

話に入れられませんでした。でもこれも好きです。

 

未来の設定で、

人々が今のスマホと同じような感覚で、「グラス」と呼ばれるメガネのような形の端末を身に付けている設定です。

「フアム」はグラス越しのライブ映像を音声つきで送れる機能で、電話の進んだ形のつもりです。

ロシアのベルホヤンスクは、Googleマップ偶然見つけた、ロシア北東部にある小さな街です。

温暖化が進んで北極の氷が少なくなれば、北極海を通って大陸を結ぶルートが出来ると言われています。そうなれば北側の沿岸にある街が今よりも発展するかもしれないな、という想像から選びました。日本からアメリ東海岸やヨーロッパに行くのも、ひょっとすると北極海経由のほうが便利になるかもしれません。

「グラス」のようなウエアラブル端末はそう遠くない未来に登場すると言われているので、北極海ルートが出来る頃にはコンタクトレンズみたい大きさになっているかもしれません。

なので数十年単位で時間軸がずれている可能性もありますが、未来予想なので大目にみてださい。笑

中華街が西成にできるかもしれないという話は、実際に今ある話です。難しいだろうと思っていますが、星野リゾートのホテルができるぐらいなので、ひょっとするとあるかもしれません。

タイトルの「デートの日」は、デートという言葉がもっと旧い言葉になったら、タイトルらしくなるかも。

 

どうだったかな?

昔のことも未来のことも、考えるのが好きです。

 

このあとモコモコの飛鳥と、肉まんの中身がこぼれてしまわないように、服が汚れてしまわないように気を付けながら、

おいしいねって、食べるだろうと思います。

いいな。

 

読んでくれてありがとう。

身も心も温まったポ。

 

 

今日はコーナー紹介の一言、あったね!

嬉しかった!

 

ファイトー、だポ♪

 

可愛いです。

ポのつけ方が無理やりな気もしますが、

無理やりにでもつけたのが、むしろ可愛いです。

 

今日のコーナーは「僕だ~れだクイズ ストリートスタイル」!

 

冒頭の「Morning morning♪ let's go go go!」、

すごく可愛いかったです。

go go go のところが特に。字面は勢いある言葉だけど、優しい声でした。

 

受けたハリーさんも、孫と話すおじいちゃんみたいになってた。笑

 

「すこすこみ」という言葉が出てきましたね。笑

 

「すこ」と「~み」は実際に聞いたことあるけど、

これは未だにないなぁ。

それこそ「すこすこポ」ぐらい。笑

 

「有働さんすこすこみ」もすごく笑いました。笑

有働さんはそういう言葉も知ってそうなのがまた。笑

 

あすは緊張しないという話。

ライブの前に背中叩いてもらうとか、

昔は、ランウェイはさすがに緊張したとか、

 

ちらっとは知ってるけど、

確かに、まともに緊張してるところは全く知らないかも。

凄いです。

 

僕はもう 手が震える 顔色悪くなる 汗が止まらない

と、散々なんです。笑

緊張した時に限らずある症状なんだけどね。

 

小さい頃からそうなので、

異性同性関係なく、緊張する場面で飄々としてる人に、憧れます。

 

「緊張してる場合じゃない」と割り切りができる人になりたいです。

 

クイズの正解は「レディーガガ」でしたね!

 

僕は今回、1回目のヒント分かったよ~

 

2回目のヒントの最後の方が「好きな曲は?」に

poker face!って答えてて、それが答え合わせでした。

 

あすは3回目やったね?

はっはっは。(子どもみたいに笑)

 

このクイズが4回目までヒントがある限り、

早押しでは僕が勝ち続ける気がします。笑

 

演者さんはもどかしいですね。

 

4回目のヒントでもう明らか分かった瞬間、

小さく笑う声が可愛いかったです。

歌ってくれるともう明らかでしたね。笑

 

頑張る瞬間は朝起きる時、そうかもしれませんね。笑

 

あすが「born this way」で起きるところを想像したら、

ちょっと可笑しかったです。

 

今日はコーナーのシメは

have a lovely day~♪でしたね。

 

日本語でも「素敵な1日を」ってあるけど、

lovelyが1日につくっていいなって、今になって気づきました。

 

今日はハリーさんのお電話に出た方が、

 

1人目が今日結婚式の新郎さん、

2人目は韓国にいるアメリカ人のダーリンに会いに行く女性、

3人目は今日お誕生日の男の人。

 

お3方ともハリーさんの電話も嬉しそうだけど、

それ以上に今日という日を楽しみにしてらっしゃる感じが、

 

本当にこちらまで嬉しくなりました。

幸せのおすそ分けですね。

 

街頭インタビューのコーナーでは、

「韓国では初雪の日は告白する日」というのも知りました。

 

ハリーさん曰く、「みんな告白しまくる」そうなんだけど、

それだけみんな好きな人が居るということが、素敵だと思いませんか。

 

最後の一言はタイトルに使わせてもらいました。

あすの声が聴けて、色んな話も聴けて、

耳から身も心も温まりました。

 

また来週も楽しみにしています。

 

僕からあすへの「初めての告白」はもうない、

初雪の日に告白することはないかもしれませんが、

 

何度目だって、初めてする時みたいに、

緊張しながら、大事に言います。

 

あなたのことが大好きです。

ハタチのアルバム、表紙の写真

 

今日14日は成人の日ですね。

 

一足早く乃木神社での式があって、

式としては終えたのかなというところですが、

 

ヤングジャンプさんで、「前撮り」して下さっていましたね。

 

日々の活動はもちろん色んなメディアを通して残りますが、

 

それとは別に、こうして

振袖姿だけで撮影をしてくださる、

その姿をこうしてゆっくり見られるというのは、

 

本当に嬉しいです。

 

8ページが1枚続きになっている

その表側が、

「前撮り」ですね。

 

1番左側の写真から。

 

いつかハタチのあすを思い出すとき、

それはこんな表情のあすになるような気がします。

 

前髪も、特に最近はこういう感じのイメージが強いですし、

今のあすに一番合ってる気がします。

 

今回の振袖がよく映える、

本当に綺麗な立ち姿だと思います。

 

普通より少し胸をはって、でも腰は少し引いて。

 

お着物の、前後に立体的なところに、

一番合うぐらいなのが、本当に綺麗です。

 

次はほぼ真正面から、全身が入った一枚ですね。

 

着物は洋服に比べると

あすのスタイルの良いところが出にくいかも、

 

と思っていましたが、

 

こうして見ると、

むしろ良いところがちゃんと出てますね。

 

肩幅や身幅の小さなところ、腕も細くて、

振袖の華やかな柄がよく似合うような女性らしさがあります。

 

正面からだと、振袖の

袖が大きいところもよく分かりますね。

 

それと、手がすごく綺麗です。

 

背景が赤色の写真もありますね。

 

乃木神社の時と比べると白の多い振袖だから、

赤の背景もまた良いですね。

 

乃木神社の時のような赤を着ても、

こういう赤の中に居ても、

 

あくまで優しい雰囲気が少し残っていて、

強すぎる主張を感じることがない。

 

濃い色全般について、同じようなことが言えるのかもしれませんが、

やっぱりこれも、あすの良いところですね。

 

濃い色を纏うと少しこわくなってしまう人もいますから。

良い意味で、20歳になっても変わっていません。

 

最後の2枚は座っての姿勢ですね。

 

これも本当に微妙な膝の向き、手首の向きだと思うのですが、

女性らしい姿勢になっていて、可愛いです。

 

振袖だと、閉じた足の形でしか動かせないからこそ、

その角度がよく分かるのかなという気がします。

 

 

裏面は、表面のあすができるまで、という感じですね。

 

おそらく本来的には、特に髪型の変わっていく

過程をお撮りになったと思うのですが、

 

結果的に色んな角度から、色んな表情の、

ハタチのあすをレンズに収めてくださったことになっていて、

まずそれが本当に嬉しいです。

横顔が多めですし。

 

まだ白ニットのページの、唇を閉じた左からの横顔、

髪飾りをつけるときの、歯を見せて笑っている右からの横顔。

 

この2枚が特に好きです。

 

それ以外の写真も、

まだ本番の前の、ふとした瞬間なはずなのに、

 

息をのむくらい綺麗で、大好きです。

 

 

「前撮り」という普通ならプライベートで撮っていただくことを、

 

こうして一番綺麗に撮っていただける形でして下さって、

残して下さって、

 

あすのファンとして以上に1人のあすのことが好きな人として、

本当に嬉しいですし、有難いです。

 

またヤンジャンさんの撮影があったら、

「『前撮り』、ファンの人が喜んでくれましたよ」伝えてくれたらなと思います。

 

改めまして、ご成人おめでとうございます。

 

ととパパもけっこう たぷたぷ

本日1/12のハリポの感想です!

 

今日は残念ながら、番組冒頭の一言はなかったね。

 

早起きの楽しみでもあるので残念でしたが、

僕はもうハリポのファンなので、大丈夫です。

 

来週はまた聴けるのかな。どうでしょう。

 

さっそくコーナーの感想から。

 

ハリーさんの記憶にある

「まっピンクでツインテール」の写真、

 

ツインテール協会の方が撮ってくださった時ですね。

 

よく覚えてます。貴重なツインですから。笑

 

でもハリーさん、「2年ちょい前」とおっしゃていたけど、

僕の記憶ではもっと前なので、

 

ハリーさんはその頃から、

グラビアを見たことがあるぐらい、

あすのことを知っていたということでしょうか。

 

だとしたら嬉しいですね。

 

今日はロッキーシリーズの映画の予告編から。

 

最初は「あしゅパパは たぷたぷ」なんて話だったのに笑、

意外に真剣なお話に。

 

「何のためにお仕事をしているのか」

 

「周りの人やファンの人のために頑張ることが

果たして本当にファンの人のためになるか分からない」

 

あすが言っていたように、

僕も、大前提として、

何をするにも自分の判断ならそれは全部自分のため

と思っています。

 

ただそうだとしても、結果的にそれが多くの人の為になることがあって。

人は誰かのために頑張れるものだとも、

思っていたいです。

 

アイドルは特にそういう意味合いがあると思っています。

 

もちろん、お仕事ではあるし、

「遊ぶのに一生困らないお金を稼ぐためです」ってアイドルがいても面白いと思います。笑

 

でも例えば去年なら、ジコチューやキミオイ。

 

僕は本当にそれが日々の楽しみだし、

何より幸せな気持ちになります。

 

それを伝えることが、少しでもあすの力になってくれていたら、

そんなに嬉しいことはないです。

 

「なぜお仕事をするのか」

僕は、小学生の頃から、おぼろげながらあって、

就活するまでは、しっかり強く持っていました。

 

でも、「君はここじゃないよ」

と言われることが続いて、

自分自身では理由をつけられないぐらいに続いて。

 

正直なところ今は、

色んなことにお金が必要だから、とりあえず働くけど、

それ以上の理由は分からなくなったままです。

 

上司に可愛いがられるために、

分かってることを分からないフリをする。

 

何より自分の保身のために、

理不尽なことでも謝る。

 

そういうことをしないと這い上がれないような

ところまで、落ちてしまいました。

 

だから何のためにそうするのか、

正当化できる理由が欲しいです。

 

くだらない人間がすることに変わりないですが。

 

今「何のために働くのか」

なんて考えたら、

それまでくだらないことになってしまうから、

 

綺麗なままにしておきたいから、

 

這い上がるまで忘れます。

 

それが下にいる人間の特権です。

 

急にこんな話してごめんなさい。

ちょっと考えてしまっただけなので、本当に忘れてください。

 

 

途中のニュースで、知らなかったな、と思うことがありました。

電通が行った6万人へのアンケートで、『LGBTに該当する』と答えた人が、8.9%で、割合にして11人に1人だった」。

 

印象より多くないですか?

 

僕が今まで知り合ったなかで、LGBTだと知っているのは、2人だけ。

「思ってるより多い」とは覚えてたけど、

それよりもっと沢山いてるんだろうな。

 

もっと敏感に生きないとですね。

 

 

Enjoy fabulous night♪